オオクチユゴイの釣り方 初心者向け

オオクチユゴイ

沖縄といえば海!という印象がありますが、実は小規模ながら渓流も存在し、ルアーフィッシングのターゲットとなるオオクチユゴイ、ホシマダラハゼなどが生息しています。その中でも比較的狙いやすいオオクチユゴイについて簡単に説明していきます。

オオクチユゴイとは

オオクチユゴイは亜熱帯から熱帯地域にかけて生息し、最大50cm近くにまでなる淡水魚です。沖縄の方言でミキユーやミチューなどと呼ばれています。オーストラリアなどではジャングルパーチと呼ばれ、その名の通りジャングルでのゲームフィッシングのターゲットになっています。

海、または汽水で産卵し、稚魚は成長しながら川をのぼってきますが、滝を登れないと言われているため、ある程度の流域までが生息範囲のようです。

冬でも釣れますが夏の方が活性が高く、ルアーに果敢にアタックしてくる姿が見れます。

釣れるポイント

沖縄県内では沖縄本島や周辺離島含む河川で釣れます。警戒心が強いからなのか、きれいな水を好むのか、本島では北部の方が釣れます。基本的には、渓流の流れ込みや深場、岩の隙間などがポイントです。

釣れるルアー

水面に落ちた虫を捕食するため、ポッパーやペンシルなどのトップウォーターが主流です。が、スプーンやミノーなどでも釣れます。以前は5cm前後のルアーが好まれていたように思いますが、最近はビッグベイトのような大きなルアーで釣果を上げている方もたくさんいます。あのサイズの餌を食べるとは思えないので、縄張り意識が強かったり、共食いをする習性があるのかもしれません。

個人的におすすめは圧倒的にトップウォーターです。虫が水面でもがくようなアクションをすると波紋を出して追ってきたりいきなり水面爆発させてアタックしてきたりと、エキサイティングな反応をしてくれるのも魅力のひとつです。

ペンシルベイト
ポッパー

釣れない理由

釣れない理由にはいろいろありますが、大きな理由は以下が考えられます。

そもそもいない

オオクチユゴイは河川にいますが、滝を登れないと言われているため基本的には滝より上流にはいません。ただし、滝の上流でも実は地下で下流とつながっているかもしれません。その場合かなり上流にも生息している可能性はあります。防砂ダムも基本的には滝と同じ扱いですが、横に魚道が設けられていることがあり、その場合にも上流を攻める価値はあるでしょう。

釣り場が荒れている

オオクチユゴイは非常に警戒心の強い魚です。ひとつのポイントで2、3回ルアーを投げて釣れなかったらそこでは釣れないと思っていいです。また一度釣れた場所では数時間は釣れません。今あなたが狙っている場所が1、2時間前に誰かが釣りをした、泳いだなどで荒らされていたら釣れない可能性大です。

釣果アップのために

その場にオオクチユゴイがいるか確かめる

簡単な方法でオオクチユゴイが生息しているかどうか確かめることができます。それは石を投げることです。オオクチユゴイは水面に落ちた虫を食べる習性があるため、ほんの小さな石を投げて波紋を立てると集まってきます。集まってこなければ、その周辺にはいないか、食欲も興味もまっっっっったくないかです。

この方法を友人に教えたところ、でかい石を投げて魚を散らしていたので、くれぐれも波紋を立てる程度の石で試してください。

釣り場が荒れる前に釣る

朝一で行けば少なくとも数時間は誰も釣り場に入っていない可能性が高いです(キャンプ集団がいたら残念)。本気で狙いに行くときは私も朝5時くらいには釣りを開始します。

夏場がアツい!

オオクチユゴイは、渓流に生息し、夏に活性が高く、激しいアタックをしてくる魚です。真夏の沖縄北部の渓流をマイナスイオンを感じながら涼しく釣りをするだけでもかなり癒されますし、楽しいです。釣れなくてもなんか満足できます。

安全第一で

北部河川で釣りをする場合は電波がない場所もあるので、あまり深入りはしすぎないようにしましょう。茂みに入ることもあるのでハブに噛まれたり、転落やケガをする可能性もあります。最悪のパターンは、一人で電波がない場所へ行き、トラブルが起きて動けなくなった場合です。そうならないように必ず二人以上で釣行するようにしましょう。